自己PRの例文と作り方|実績をSTARで組み立てる
強みを一言で示し、それを裏づける実績1つを状況・課題・行動・結果(STAR)の順で話し、入社後の活かし方で締めます。職種が違っても型は同じで、変わるのは実績の中身です。
自己PRでは何を伝える?
自己PRで伝えるのは、「自分の強み」「その強みを発揮した実績」「入社後の活かし方」の3つです。面接官は、強みそのものより、それが仕事の中で本当に発揮されたのかを知りたいと考えています。そのため、実績を具体的に話せるかどうかで、自己PRの説得力が変わります。
自己PRはどんな型で組み立てる?
次の型に当てはめると、職種が違っても同じ手順で作れます。実績の部分は、STAR(状況・課題・行動・結果)の順で話します。
| 順番 | 話すこと | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 強み | 自分の強みを一言で | 「私の強みは〜です」と最初に言い切る |
| 2. 状況(S) | いつ、どこで、どんな場面だったか | 1〜2文で短く |
| 3. 課題(T) | 自分が担った役割や、解決すべき問題 | 何が難しかったのかを明確に |
| 4. 行動(A) | 自分が考えて取った行動 | 自己PRの中心。「私は」を主語にする |
| 5. 結果(R) | 行動によって何が変わったか | 数字があれば入れる。なければ変化を言葉で |
| 6. 入社後の活かし方 | その強みを応募先の仕事でどう使うか | 求人票の仕事内容に結びつける |
職種別の例文は?
下の例文は、型を示すための架空の例です。数字や経験は、自分の実績に置き換えてください。
エンジニアの例文
例: 「私の強みは、問題の原因を突き止めて、再発しない仕組みにすることです。現職では社内の業務システムの保守を担当していましたが、月に数回、夜間の処理が止まる障害が起きていました。私は過去の障害の記録をすべて見直し、原因の多くが特定のデータの取り込み処理にあることを突き止めました。そこで処理を分割し、異常なデータを検知したら担当者に通知する仕組みを作りました。その後の半年間、同じ原因による停止は起きていません。御社でも、サービスの安定運用に、原因から直す姿勢で貢献したいと考えています。」
営業職の例文
例: 「私の強みは、お客様の課題を聞き出して提案に変える力です。法人営業として既存のお客様を担当していた際、契約の更新をやめるお客様が続いたことが課題でした。私は担当する30社すべてに訪問して利用状況を聞き取り、使われていない機能が多いことが不満の原因だと分かりました。そこで、お客様ごとに使い方の説明会を開き、利用状況を毎月お伝えするようにしました。その結果、担当するお客様の翌年の更新率が前年より上がりました。御社でも、お客様の声を起点にした提案で、長く続く関係づくりに貢献したいと考えています。」
事務職の例文
例: 「私の強みは、業務の手順を整理してミスを減らす工夫ができることです。前職では経理の補助として請求書の処理を担当していましたが、手作業の転記が多く、月に何件か入力の誤りが出ていました。私は処理の流れを書き出し、転記が必要な箇所を表計算ソフトの関数で自動化し、確認用のチェックリストを作りました。その結果、入力の誤りはほとんどなくなり、処理にかかる時間も短くなりました。御社でも、正確さが求められる業務で、手順の改善に取り組みたいと考えています。」
販売職の例文
例: 「私の強みは、周りを巻き込んで改善を進められることです。アパレルの店舗で働いていた際、新人スタッフが接客に慣れるまで時間がかかることが店の課題でした。私は店長に提案し、よくある質問と答え方をまとめた手引きを先輩スタッフと一緒に作り、新人と組んで接客する時間を設けました。その結果、新人が一人で接客できるようになるまでの期間が短くなり、手引きはほかの店舗でも使われるようになりました。御社でも、チームで成果を出す仕組みづくりに貢献したいと考えています。」
よくある失敗はどう直す?
| よくある失敗 | どう伝わるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 強みを並べるだけ | 裏づけがなく、印象に残らない | 強みを1つに絞り、実績を1つ話す |
| 「チームで」ばかり話す | 自分が何をしたのかが分からない | 自分の行動を「私は」を主語にして話す |
| 結果がない | 行動の価値が伝わらない | 何が変わったのかで締める |
| 応募先とつながらない | 入社後の姿が浮かばない | 求人票の仕事内容に結びつけて締める |
| 誇張した数字 | 深掘りの質問に答えられない | 実際の数字だけを使い、なければ変化を言葉で話す |
実績を思い出すには?
自己PRの材料が見つからないときは、これまでの仕事で「困ったこと」「工夫したこと」「人から感謝されたこと」を書き出してみます。1つずつ、状況・課題・行動・結果の順にメモにすると、使える実績が見えてきます。応募先の想定質問は、登録なしで使える無料の面接準備でも確かめられます。
Hired でできること
Hired の実績案件詳細では、1件ごとの実績を状況・課題・行動・結果(STAR)と、任意の「学び」の欄に分けて保存できます。自分で書けるほか、Basic・Premium プランでは、職務経歴書から作ったり、レジュメから追加で箇条書き1行から STAR の下書きを作ったりできます。保存した実績案件詳細は、面接対策(Premium プラン)が回答案を作るときの材料になります。各プランの内容は料金をご覧ください。
よくある質問
自己PRと長所は何が違いますか?
長所は自分の性格や持ち味を答えるもので、自己PRはその強みを仕事でどう発揮し、入社後にどう活かすかまで伝えるものです。自己PRでは、強みを裏づける実績を1つ具体的に話すことが中心になります。
自己PRに使える実績が小さいと感じます。
規模の大きさより、自分で考えて行動し、何かが変わったことが伝わるかが大切です。手順の見直し、ミスを減らす工夫、後輩への引き継ぎなど、身近な改善でも、状況・課題・行動・結果の順で話せば十分な材料になります。
強みはいくつ話せばいいですか?
面接では1つに絞るのが基本です。複数の強みを並べると、どれも裏づけが薄くなります。求人票の仕事内容に近い強みを1つ選び、ほかの強みは別の質問で話せるように準備しておきます。
書類の自己PRと面接の自己PRは同じでいいですか?
強みと実績の軸は同じで構いません。面接では書類を読み上げず、1分ほどで話せる長さにまとめ、面接官が深掘りしやすいように、行動の部分を具体的に話します。
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