複数の内定はどう比較する?年収以外の5つの観点
内定ごとに書面の条件を並べ、年収以外を同じ5つの観点(ポジション適合度、成長性、ワークライフバランス、企業の魅力、通勤・勤務地)で1〜5で評価して比べます。不明な条件は会社に書面で確認します。
比べる前に何をそろえる?
内定は、電話や面接で聞いた話ではなく、書面の条件で比べます。内定通知書や労働条件通知書など、条件が書かれた書面を受け取り、どの会社についても同じ項目をそろえます。
- 年収の内訳(月給、賞与、手当)と、賞与の決め方・支給の時期
- 固定残業代(みなし残業)が含まれるか、含まれる場合は何時間分か
- 勤務時間、残業の扱い、リモートワークの可否
- 勤務地と、転勤の可能性
- 休日・休暇、福利厚生(住宅手当、退職金の制度など)
- 入社日、試用期間とその間の条件
- 職種名、配属先のチーム、上司になる人
当てはまらない項目は、どの会社についても外して比べます。
年収はどう比べる?
年収は、同じ基準にそろえてから比べます。毎月決まって受け取れる部分と、業績などで変わる部分を分けて考えるのがポイントです。
例: A社は月給40万円・賞与は年2回・合計で月給の4か月分を想定、B社は年俸520万円を12等分して毎月支給で、賞与はありません。A社の想定年収は640万円ですが、賞与は業績によって変わる場合があります。賞与を除いた月給の部分だけで見ると、A社は480万円、B社は520万円です。この数字は比べ方を示すための架空の例です。
月給に固定残業代が含まれているかどうかでも、実質的な条件は変わります。含まれている場合は、何時間分か、それを超えた分がどう支払われるかを確かめます。通勤にかかる時間や、引っ越しが必要かどうかも、条件の一部として考えます。
自分の職種の年収の目安は、登録なしで使える年収診断でも確認できます。特定の内定の妥当性を決めるものではなく、参考の一つとして使います。
年収以外はどう評価する?
内定ごとに、同じ5つの観点を1(低い)〜5(高い)で評価します。点数ごとに理由を一文で書いておくと、あとで見直すときに役立ちます。
| 観点 | 自分に問いかけること |
|---|---|
| ポジション適合度 | 自分の得意なことを活かせる仕事か。毎日やりたいと思える仕事か |
| 成長性 | この仕事で何が身につくか。次の段階に進む道が現実的にあるか |
| ワークライフバランス | 聞いた話から考えて、実際の勤務時間・残業・柔軟さはどうか |
| 企業の魅力 | 事業や会社の方向性に共感できるか。会った人たちと働きたいと思えたか |
| 通勤・勤務地 | 通勤時間はどのくらいか。出社の頻度は。引っ越しや転勤の可能性は |
比較の例を見ると?
下の表は架空の例です。総合は5つの観点の単純平均です。
| 観点 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 例: 賞与を除いた年収 | 480万円 | 520万円 |
| ポジション適合度 | 4 | 3 |
| 成長性 | 5 | 3 |
| ワークライフバランス | 3 | 4 |
| 企業の魅力 | 4 | 3 |
| 通勤・勤務地 | 2 | 5 |
| 総合(単純平均) | 3.6 | 3.6 |
この例では、総合の点数は同じです。A社は仕事の中身と成長性が高く、B社は年収と働きやすさが高いという違いがはっきりします。点数が決めてくれるわけではありませんが、どこで迷っているのかが見えるようになります。
点数が近いときは?
総合の点数が近いときは、今の自分にとって特に大事な観点を見直します。たとえば、経験を積みたい時期には成長性を、家族の事情があるときは勤務地を重く見る、という考え方もあります。いちばん自信のない観点について、会社にもう一つ質問したり、配属先の社員と話す機会をお願いしたりするのも一つの方法です。
分からない条件はどう確かめる?
承諾する前に、分からない条件は会社に書面やメールで確認します。賞与の決め方、試用期間中の条件、リモートワークの扱い、入社日などが代表的です。返事は内定通知書と一緒に保管しておきます。契約の内容の法的な意味や、税金については、一般的な記事に頼らず専門家に相談してください。
Hired でできること
Hired のオファー比較は、ログイン後に使えます。ステータスが「内定/オファー」「条件交渉」「サイン」の案件を横に並べ、年収と、5つの観点(ポジション適合度、成長性、ワークライフバランス、企業の魅力、通勤・勤務地)の評価(各1〜5)を表示します。総合は、評価を入力した観点の単純平均です。年収診断では、登録なしで年収の目安を確認できます。
よくある質問
年収が高いほうの内定を選べばいいですか?
それだけで決める必要はありません。年収は比べやすいため、判断の中心になりがちです。まず同じ基準で年収を比べ、そのうえで年収以外の観点を評価します。年収が低くても、仕事の中身や働き方が自分に合っていれば、そちらがよい選択になることもあります。
内定の返事はどのくらい待ってもらえますか?
決まった期間はありません。まず会社に回答の期限を確認します。もっと時間が必要な場合は、ほかの選考の結果を待っているなど理由を簡潔に伝え、具体的な日付を示して相談します。期限は書面やメールで残しておくと、認識のずれを防げます。
ほかの内定を伝えて条件の交渉をしてもいいですか?
ほかにも内定があることを伝え、条件を見直してもらえるか相談することはできます。事実だけを伝え、ほかの会社の書類を見せるなど、相手の会社に不利益になることはしません。どの条件なら受けるかを先に決めておくと、交渉の目的がはっきりします。
内定通知に書かれていない条件があるときは?
承諾する前に、会社に書面やメールで確認します。賞与の決め方や支給の時期、試用期間中の条件、勤務地の変更の有無などが代表的です。契約の内容の法的な意味が気になる場合は、専門家に相談してください。
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